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「暇だな~」「暇だね~」クリスマスイブだというのに妹と2人でテレビをボーっと見ている。 というのも本当は今夜、彼女と遊びに行く予定だったのに急にキャンセルになったからだ。 女友達同士のパーティーに参加するのだと。友達より男を取る女と思われたくないと、 普段から言ってるし、彼女の気持ちも尊重しないといけないかなとしぶしぶ了承。 というわけでやる事もないので一人で家にいようと思ってたら妹もいたんだ。 なんでも付き合ってた彼氏に新しい女が出来たそうで、クリスマス前だというのに、 一緒に過ごす相手がいないんだと。「許せんな~ 二股かけられてたのか?」 「そうじゃないって言ってたけど、そうだったのかもね。まあどうでもいいけど」 「なんで?悔しくないのかよ」「別に~ 好きだったわけじゃないし~」 「はあ?好きでもない奴と付き合うのかよ。しょうがない奴だな。」 「まあね。友達の中で男がいないのいなかったからさ~ちょっとかっこ悪いじゃん」 「それでなのか」「うん。男と付き合うってのにも興味あったしね…」 中○生なのになんてサバサバしてるんだ。まあ、傷ついているわけでもなさそうだしいいか…。 そんな訳で2人でテレビを見ながらだべっている。両親は俺ら兄妹とも外出予定だったから、 二人でデートに行っている。クリスマスイブだってのに妹と寂しくケーキを囲もうとは…。 ちょっと前まで浮かれていた俺はなんだったんだ。女芸能人格付けバトルを眺めながら思った。 「それより何でここにいるの?今日は彼女とデートじゃなかった?」 「ああ、友達とパーティーやるんだってさ。男優先の女に見られたくないんだと」 「へ~ 高3なのに~?ホントは他の男と会ってるんじゃないの?」 「な、何言ってんだよ!大丈夫!俺達はラブラブなんだよ」 「そうかな~?私だったら彼氏と一緒に居ようと絶対に思うもん」 「お前とは違うの!変な事言うなよ」そう言ってはみたものの、なんか気になってきた。 まさかな…それはないでしょ…そしたらテレビでも似たような話題になっている。 女芸能人の何人かは、本命の男とクリスマスを過ごしキープ君は別の日に会ってあげるとか。 俺をハラハラさせる様な話題に夢中になっていると、隣でニヤニヤしている妹と目があった。 「ほらモテる女はそんなもんよ。別の男と会ってるって」「違~うっ!そんな訳ないだろっ!」 「じゃあ、携帯に電話してみなよ~ 盛り上がってる?とか言っちゃってさ~」 「わあったよ!待ってろ」留守電です…ワンコールもなしに…何度もかけたんだけどね…。 「ほら~言った通りじゃん(笑)バカね~!二股かけられてるよ、この人!」 「ちが~う!絶対違うっ!飲み会中に彼氏からかかってきたらしらけるだろっ!だから…」 もう心臓バクバク。おれの香澄(彼女)が他の男と今この瞬間にデートして…。 まさかその先も?いかん!妄想をしてしまった!「うん、やられちゃってるね!間違いない」 「何でそうなるんだよ!それは無い…俺だってまだやってないのに」ハッ!何を言ってるんだ! 「えっ?お兄ちゃんたち、まだエッチしてないの?」「ん?あ、まあな…」 「異常~!もう何ヶ月か付き合ってるよね~?それなのにまだ~?」 「俺は香澄の事を大事に思ってるんだよ!だからプラトニックなの!」 「気持ちワル~イ… 何言ってるのよ。エッチするのが普通でしょ。高3にもなって…」 実は今日こそ彼女と一発決めようと思ってました…なのにこの展開。彼女とあんな事こんな事、 いっぱいしたかったのに!クリスマスイブを飾るためにいろんな本で研究したり禁欲したり。 そして水風船にしか使い道のなくなってしまっているポケットの中のコンドーくん。 「分かった… お兄ちゃん童貞なんでしょ!だから彼女取られちゃったのね」 「取られてないって!今日は女友達のパーティーに行ってるだけなんだよ!」 「い~や!取られてる。ムード満点でいっぱいエッチして…身も心も新しい男の人に…」 「そんなわけな~い!」脳裏に次々と流れてくる、彼女が他の男にやられてしまっている映像。 (ありがとう。香澄ちゃんの初めての男になれて、おれ嬉しいよ…) (着やせするんだね。ボク、こんなに大きなオッパイ触った事なんて今まで無いよ) (香澄ちゃん、可愛い顔して後ろからされるのが好きなんだね) とめどなく溢れ続ける妄想を振り払おうと、自分で自分の頭をポカポカ叩いた。 「ぷっ。お兄ちゃんからかうと面白いね。ホント、真剣なんだもん」 「当たり前だ!そんな事になってたらどうしよう!うお~、おいっ、ちょっと出かけてくる!」 「へっ?今から?よしなさいよ~、みっともない。電話してみればいいじゃん」 「電話って、留守電だしよ~」「違う。友達の家でやってるんでしょ。その子のうち」 「そっか~!頭いいな、おまえ。そうか、そうだよな。」「あんたよりはね!」 わざわざ友達の家にまで電話するなんて、かっこ悪いと考えもせず連絡を入れる俺。 「ごめ~ん盛り上がってる途中に悪いね。いる?」「はあ?あんただれ?番号間違ってない?」 「何言ってるんだよ~オレオレ、オレだよも~!」焦って何言ってるのやら。 「誰だか知らないけど盛り上がってもないし私しか居ないの!気持ち悪い… ガチャっ!」 ・・・切られた・・・「バカじゃない?お兄ちゃん、そんな電話したら私だって切るよ!」 そりゃそうだ…反省してかけ直す「あ、葉山ですけど。夜中にゴメンね、香澄そっちにいる?」 「葉山君?香澄なんて…あっ!いるけど酔っ払っちゃってて寝てる。起こす?」 これは居ないな…口裏合わせてる?取り合えずそのままにしておいてと言い残し電話を切った。 「…まさか本当にいないの?」「…どうやらそうみたいだな…あはは…」 あまりに沈んだ顔をしてるもんだから、心配になった妹が声をかけてくる。 「なんかかわいそうお兄ちゃん…」俺の落ち込みようが酷いもんだから気になっているようだ。 気遣ってくれるのはいいが、その時の俺は話しかけないでいて欲しい気分でいっぱいだった。 「今夜、楽しみにしてたんでしょ?」「まあな…」返事するのも面倒くさい。 裏切られたんじゃないかという疑惑が頭の中を何回も駆け巡ってて、妹の声が遠くに感じる。 「代わりに私が相手してあげようか?」「相手って言ってもな。いまいち盛り上がんないよ…」 「そうじゃなくて、その先の相手…」ハァ?なんだ?いま何を言ったんだ? 突拍子もない事を妹が言ってくるもんだから、ちょっと現実に引き戻された感じだった。 香澄の代わりに妹とデート気分を味わうんじゃなく、セックスしようという事なのか? 「それって…」「そう。私とエッチしてみる?」「えっ、えっ、???」 「イブに寂しい兄妹同士、お互い慰めるって事で。私のこと香澄って呼んでもいいからね」 「本当にいいのか?」「いいよ~。ちゃんと優しくしてくれるならね」 向かいのコタツから抜け出てきた妹が、俺の前に入ってちょこんと座る。 どっ、どうする?やらせてくれるって言ってるけど相手は実の妹だぞ? セックスしたい気持ちは人並み以上にあるんだが、相手が相手だけに迷ってしまう。 身体に触れるのをためらっていると、妹がもたれかかってきて体重を預けてきた。 どちらかといえば小柄な方なので、重さは全く気にならないんだが…。 ちょうど後頭が鼻の辺りにきてるから、男の何かをくすぐる甘い匂いがしてくる。 妹なんだけど、異性をやるせない気持ちにする香りはやっぱり他の女の子と一緒だ。 その匂いを感じた瞬間、股間に激しい衝撃が走った。俺の正直な下半身は妹相手でも欲情し、 ムクムクと大きくなってくる。こいつもいいって言ってるし、ヤッチまうか…。 少~しだけ残ってた理性が、妹の甘い香りも手伝って簡単に吹っ飛ばされた。 女の子の身体に対する好奇心は、俺のちっぽけな理性で抑えきれるようなものじゃない。 既に経験があるってことは処女でもないわけだし…もういいっ、これは練習だ! きたるべき香澄とのエッチのために、これは必要な事なんだ!迷うことはない! そう自分に言い訳をして、目の前にいる妹を香澄と思い込むことに決めた。 「香澄…触っちゃうよ?」「うん…」シャツの中に手を潜り込ませ、恐る恐る胸に触ってみた。 妹の胸はそれほど大きくなくて、手のひらにちょうどすっぽりとはまるぐらいの大きさ。
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