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「ぁの…甲本先輩っ!」授業も掃除も終わった午後にクラブ活動をするため、 一人部室への道(廊下だが)を歩いていた俺に、誰かが声を掛けてきた。 「ん?」振り返って見ると、見慣れた女の子がモジモジしながら後ろに立っていた。 「おぉ、笠原。どーしたん?」意外な人物に声を掛けられちょっと驚いた。 笠原は俺の所属してるクラブのマネージャなんだけど、おとなしくて内気な笠原と俺は、 今まで特に会話らしい会話をしたことがなく部活を過ごしていた。 ってゆーか俺が話し掛けたらすぐ赤くなって俯くから、こっちも絡みずらくて。 その笠原にいきなり呼び止められ、俺も少し戸惑ってしまう。 「あっ…の、は…話が…ぁるん…ですけど……」笠原があまりに小さな声(しかも過呼吸気味) なのであまりうまく聞き取れなかったんだが、確かにそう言った。 「話?俺に?」尋ねると、笠原が顔を真っ赤にしてコクコクと首を縦に振った。 あ~あ、俺コクられるんかなぁ…。勘違いではないと思う。笠原は誰にでも内気だが、 俺が近くにいるときは尋常じゃないほど顔を赤らめ、特に緊張しているからだ。 部活一緒の奴らからもさんざん言われてきたし、でもこんな内気な子が告るワケないと、 勝手に思ってたから、特には意識することなく、気にしてなかったけど… 顔は、まあまあ可愛い。けど、こんな扱いづらそうな子はパスだな。 「ここで話す?それとも部室行く?たぶん今やったら部室誰もおらんやろうし」 何を言われるか、わかっていてもわからないフリをする。それに限る。 本当にわからないほど初心ではないし、目先の告白にホイホイ引っ掛かるほどウブでもない。 「あ…部室で…」俺が出した二択に、笠原は迷う事無く後者を選んだ。 ありがたい。俺もいつ誰が通るかわからない廊下で笠原と気まずい時間を過ごすのはイヤだ。 部室なら二人とも慣れた場所だし、笠原の緊張も少しは解れるだろう。 それに部室に行くまでの間に、どうやって断ろうか言い訳を考えることもできるし。 でも何て言ったらいいか。これが原因で部活来なくなったら困るしなぁ…。 笠原の性格上、登校拒否になるかもしれないし…。下手すりゃ自殺…。 うん、優しく、優しく断ろう。 歩き慣れた道程がいつもより長い気がする。 後ろ目でチラリと笠原の様子を伺うと、俺と一定の距離を保ちながらなんとか付いてきている。 顔が赤いし手と足が細かく震えている。でもかわいそうだけど気持ちには答えられそうにない。 ごめんネ。俺は心の中で詫びを入れる。そうこうしてる間に、部室まで辿り着いていた。 中には予想通り誰もいない。中間テスト前に部室に来るヤツなんて俺ぐらいしかいない。 「…やっぱ誰もおらへんわ。んで、話ってなんなん?」俺から話を切り出す。 笠原に任せたまんまじゃ、会話の口火が切られそうに無いと思ったからだ。 「あ!あのっ…ぁ……ぇと…」…予想通り、やっぱりテンパってる。 俺はせめてもの償いとして、笠原がなんとか落ち着くのを気長に待った。 「あの…こ…甲本先輩…」「わっ……私と……」よしよし、あともうちょっとだ。がんばれ。 「私と……」“付き合ってください”だろ。早く言っちゃえよ。 「………………私と……………セックス……してくれません……か…?」 「はいぃぃぃぃい!?」笠原の唐突な発言に、思わず顔を歪めまくってしまった。 セックス?セックスって何?いやいやセックスはセックスやけども…笠原が? 純情そうでおとなしい笠原の口から「セックス」という単語が出るだけでも驚きなのに…。 「セ…セックスて…。笠原、意味わかってる?食べもんとちゃうで?」 念のため確認すると、笠原は力強く頷いた。セックスだよ、セックス…。 「な…なんで…?」予想だにしなかった笠原の言葉に脱力してしまう。 『ごめんやけど、俺今誰とも付き合う気ないねん。笠原は可愛い後輩やと思ってるよ』 …とビシッと決めるつもりだったのに、今の俺は信じられないほど情けない顔をしてる。 「わっ…私、あの…」笠原も狼狽えている。こんな挙動不振な二人は端目から滑稽だろうが、 本人達はお互いの意図を探り合うことに必死だ。俺は何とか冷静さを取り戻そうとした。 すると笠原も少し息を整え、俯いていた顔を少しあげる。そして重い口を開けた。 「わ…私、ダメなんです…。甲本先輩を見るだけで…すごく…へ…変な気分になるんです……」 あぁ、だから俺近くにいたら身体が強ばっていたのか…。と変に納得し、少し笑ってしまった。 「他の人見てもなんともならないのに…先輩だけは…違うんです。よ…欲情しちゃうんです…」 「せ…先輩に犯されるの…想像しながら……オ…オ〇二ーとか……してたんですけど……」 「もうダメです…我慢できないんです…っ!」半泣きになりながら過激なことを言い続ける…、 そんな笠原を見て、もしかして、笠原ってイジメられてるんじゃないか? んで、これもイジメの一貫で、嫌いなヤツとか皆から嫌われてるヤツに告るっていう…。 本当ならばかなりショックだが、聞かないわけにはいかなかった。 「なぁ、笠原?俺にそーゆーこと言えって誰かに言われたんか?何かの罰ゲーム?」 すると少し怒ったような顔つきで俺を見上げた。「ちがっ違います…っ!私…本当に…っ!」 どうやら違ったらしい。ホッとする反面、どうやって笠原を宥めようかと悩む。 『セックスしてください』と突然言われ、『はい、しましょう』と言える流れではない。 彼女と別れて2ヵ月、確かに溜まっているが、だからといってセックスできるわけない。 例えば、すごいセックスがしたいときに笠原と二人きりにされても、手は出さないだろう。 こういう内気な子がいいってヤツもいるが、俺は話しやすくてアッサリした子の方がいい。 下手に関係を持って、あとあと揉め事になったりするのがイヤだからだ。 「お願いです先輩…っ!」真っ赤になって懇願する姿が可愛くてちょっとクラッとくるが、 理性のほうが断然強かった。「ん~気持ちは嬉しいっちゅか…すごい魅力的なお誘いやけど…」 ごめん、と言おうとした瞬間、俺の視界から突然笠原が消えた……。 「え…」どこにいったんだとキョロキョロ探していたら、下の方でカチャカチャと音がした。 なんと笠原が俺の前にしゃがみ込み、ズボンのベルトを外して、前を寛げていた。 「ちょ…っ!笠原!何やってるん!?」「先輩の…先輩のオチ〇チン……」 うっとりした口調でいとも簡単にトランクスの奥に納まっていた俺のチ〇ポを取り出した。 「ちょ…っ!笠原!やめろって!やめ…っ」制止しようとする俺を無視して、 笠原が萎えている性器に食い付いてきた。痺れるような快感が身体中に巡り渡る。 「かさっ…はら…」だんだんと硬度を帯びてきたチ〇ポを嬉しそうにしゃぶっている…。 これがあの内気な笠原なのか?俺が話し掛けても、ろくに返事もしなかった。 身体を強ばらせて、顔を真っ赤にさせて。今日まで俺の中で笠原の存在は“無”に等しかった。 なのに、どうだ?その笠原が今、俺の汚い性器をおいしそうに頬張っている。 今まで何人に舐められただろう。数は少ないが経験は豊富な方だ。 しかし、その誰よりも笠原のフェラ〇オは絶妙で気持ち良かった。 少なくとも俺には笠原への愛情はないのに、なぜこんなに心地いいのだろう。 「笠原…っ!もうわかったから…、口離して…」すると笠原が恨めしそうに顔を上げた。 しかし俺と目が合うとすぐ頬を紅潮させて目線を逸らした。 「イヤです…」舐める合間をぬって、ポツリと笠原が呟いた。 「イヤです…っだって…私、ずっ…と舐めたかったんです…、先輩のココ…」 付き合ってきた女のフェラと、笠原のフェラの違いがわかった。 前の女たちは、フェラはセックスのオプションという感じだった。 俺が精子を出せば終わり。だから早く射精してもらうために、あらゆる技法を施していた。 だけど笠原は…俺の射精を促していない。自分が舐めたいから舐めている。 こんな汚らわしい部分をこんなに愛してくれた子がいただろうか? 笠原は、本当におとなしくて内気な子なんだ。それは間違いない。
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